クラミジア感染症とはクラミジア・トラコマティスという細菌によって引き起こされる性感染症です。
女性側の不妊原因で最も多いのは卵管因子によるもので全体の30~40%を占めています。
卵管が狭くなったり卵管の周囲が癒着したりすることで排卵された卵子が子宮へ移動できなかったり、卵管に取り込まれにくくなったりして不妊症になると考えられています。
卵管に狭いところがある場合を卵管狭窄、詰まっているところがある場合を卵管閉塞といいます。
なかでも、クラミジア感染症による卵管の狭窄や閉塞、卵管周囲の癒着が原因となるケースが卵管性不妊の60%以上を占めるとされています。
クラミジア感染症とはクラミジア・トラコマティスという細菌によって引き起こされる性感染症です。
クラミジアは性交渉によって感染しますが、女性はクラミジアに感染しても無症状のことが多く、感染に気づきにくいので注意が必要です。
検査結果で陽性となった場合はご夫婦で抗生物質を服用していただき、一緒に治療をしていきます。
抗生物質によってクラミジア感染症の治療はできますが、過去の感染によって生じた卵管狭窄や閉塞が治るわけではありません。
受精卵が本来着床すべき子宮内膜以外の場所に着床してしまう子宮外妊娠をになる可能性もあるので卵管狭窄は異所性妊娠の原因にもなります。
クラミジア感染症はおりもの、血液を採取して検査します。
不妊症の診断においては抗体検査の方が過去のことまでわかります。
現在感染していなくても過去に感染の既往があれば癒着が出来ている可能性が高いです。
妊娠を希望される方にクラミジア感染症の検査をお勧めします。
心当たりがありましたら、スタッフにもお気軽にご相談ください。
医師の説明に追加して、わかる範囲でお話します。