看護スタッフです。
今回は自己投与が可能な排卵誘発剤『ゴナールFペン』についてお話しします。
当院では、ご自宅で注射ができるよう、自己注射指導を受けていただいています。
自己注射には、ペンタイプのものとシリンジタイプのものがあります。
今回はペンタイプのものを紹介します。
使い方は、ゴナールエフ皮下注ペンの先端に注射針をセット(ねじ込み式)し、ゴナールエフ皮下注ペンの液量をセット(ダイアル式)、腹部や大腿部をアルコール消毒して注射します。
初回の自己投与はスタッフから直接指導します。
・ゴナールエフ皮下注ペン(300または450単位)
・注射針(32G)
・消毒用アルコール
・注射部位に貼るテープ
をセットにしてお渡しします。
この治療により、連日注射のために通院しなければならないことから解放され、通院の手間が省けます。
副作用は、添付文書には多く記載されていますが、最も注意するのは卵巣過剰刺激症候群です。
排卵誘発剤は、卵巣を刺激し排卵させたり、より多くの卵胞を育てたりする薬剤ですが、効果が強すぎると卵巣過剰刺激症候群を来すことがあります。
多嚢胞生卵巣や2度無月経では、卵巣過剰刺激症候群を来たしやすいため、注意が必要です。
指導内容は、冊子で流れを説明したあと、お薬を作るところから実際に注射をするところまで看護師とともに練習していきます。
看護師と共に練習しますので不安な時や手順に困った時にもすぐに確認していただけます。
ご自身で注射を打つことに抵抗を感じられる方も多くいらっしゃいますが、実際に練習していただく事で安心される方がほとんどです!
看護師の付き添いのもと進めてまいりますので、ご不明点はどんどん質問していただければと思います。
最後までご覧いただきありがとうございました。