3月も終盤です。
体調不良にてクリニックを休診にしていまして、ご迷惑をお掛けしています。
お知らせにある通り、現所在地でクリニックを運営することはビルマネージメント自体にも問題があり、難しいと感じています。
諸問題に改善がみられましたら、診療を再開し地域の皆様にも貢献するべく努めます。
さて、切迫早産の検査についての前編に続く、後編です。
繰り返しになりますが、妊娠中の健康管理は非常に重要であり、早産リスクやその原因となる炎症の早期発見はその中でも特に注目されています。
「癌胎児性フィブロネクチン検査」と「顆粒球エラスターゼ検査」は、妊婦と胎児の健康を守るために役立つ検査です。
それぞれの検査について、具体的な内容を簡単にまとめました。
まず、癌胎児性フィブロネクチン検査についてお話しします。
癌胎児性フィブロネクチンとは、胎児と母体の間を接着する役割を持つタンパク質の一種です。
通常、妊娠22週以降には腟分泌液中にほとんど存在しませんが、卵膜に異常が生じたり、子宮頸管に変化が認められる場合に検出されます。
つまり、この検査結果が陽性の場合、早産の可能性があることを示唆します。
次に、顆粒球エラスターゼ検査について説明します。
この検査は、炎症や感染が原因で早産リスクが高まる可能性を評価するものです。
顆粒球エラスターゼは、好中球と呼ばれる白血球の一種から分泌される酵素であり、炎症が進行している場合に増加します。
この酵素の量を測定することで、子宮頸管や絨毛膜羊膜炎のような疾患を早期に発見し、適切な治療を開始することができます。
炎症の有無を迅速に判断し、抗菌薬の投与などによる治療が可能なため、母体と胎児の健康管理において非常に有用な検査です。
早産リスクや母体の炎症を見逃さず、早期に対応することは、母子ともに健康な状態を維持するために必要不可欠です。