まつみレディースクリニック三田

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風疹:スタッフブログ(497)

こんにちは。

看護スタッフです。

今回は風疹についてお話します。

 

風疹は感染力の強く、発疹、発熱、リンパ腫の腫れなど起こす感染症です。

大人の症状は重症化する場合は高熱が続いたり、関節痛を伴うこともあります。

 

風疹は、風疹ウイルスによって引き起こされる急性の発疹性感染症で、風疹への免疫がない集団において、1人の風しん患者から5~7人に広がる強い感染力を有します。

風疹ウイルスの感染経路は、飛沫感染で、空気中でヒトからヒトへ感染が広がります。

症状は不顕性感染(感染症状を示さない)から、重篤な合併症併発まで幅広く、特に成人で発症した場合、高熱や発疹が長く続いたり、関節痛を認めるなど、小児より重症化することがあります。

さらに、脳炎や血小板減少性紫斑病を合併するなど、入院加療を要することもあるため、決して軽視はできない疾患です。

 

◯かかった場合

 

感染すると約2~3週間後に発熱や発疹、リンパ節の腫れなどの症状が現れます。

症状は、子どもでは比較的軽いのですが、まれに脳炎、血小板減少性紫斑病などの合併症が、2,000人~5,000人に1人くらいの割合で発生することがあります。

また、大人がかかると、発熱や発疹の期間が子どもに比べて長く、関節痛がひどくなることが多いとされています。

発疹の出る前後約1週間も人に感染させる可能性があります。

 

風疹に対する免疫が不十分な妊娠20週頃までの女性が風疹ウイルスに感染すると、お腹の中の赤ちゃんも感染し、流産、早産、耳が聞こえないなどの先天奇形などの以上を起こすことがあります。

眼や心臓、耳等に障害をもつ(先天性風疹症候群)子どもが出生することがあります。(妊娠1ヶ月でかかった場合50%以上、妊娠2ヶ月の場合は35%などとされています)。

妊娠中の女性は予防接種が受けられないため、特に流行地域においては、抗体を持たない又は抗体価の低い妊婦は、風疹が発生している地域では、可能な限り不要不急の外出を避けていただき、やむを得ず外出をする際には可能な限り人混みを避けていただくなど、風疹にかからないように注意してください。

また、妊婦の周りにいる人(妊婦の夫、子ども、その他の同居家族等)は、風疹に感染しないように予防に努めていきましょう。

 

また、現在妊娠している方で妊婦健診での抗体検査の結果、抗体価が低いことがわかった場合は、

不要不急の外出を避けていただき、やむを得ず外出をする際には可能な限り人ごみをさけていただくなど、風疹に感染しないよう注意してください。

また出産後は、早期の段階で予防接種を受けることをおすすめしています。

 

また、風疹の抗体価が低い妊婦の同居家族については、風疹にかかったことがなく、2回の予防接種歴がない場合は、風疹に対する免疫の有無を確認するための抗体検査を受けてください。

その結果、抗体価が低いことが判明した方については、妊婦とお腹の子どもを守る観点からも予防接種を受ける必要がありますが、妊娠中は予防接種は控えてください。

 

これから妊娠を希望するご夫婦、現在不妊治療を受けられている方もまずは自分の免疫があるか、抗体検査を受けて確認しましょう。

多くの地域で風疹抗体検査の助成制度があり、ほとんど自己負担なしで検査を受ける事ができます。

 

◎港区在住の場合、当院では自己負担無しで検査、予防接種を受けていただけます。

一度お住まいの市町村HP等をご確認ください。

 

参考文献 厚生労働省

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